別冊クラッセ|理想教育を拓く人々|田島伸二

























 1. ヒロシマの記憶
 2. 故郷の忘れもの
 3. 学生運動とインドの世界
 4. アジアと識字教育
 5. 寓話の可能性
 6. 子どもたちへ
 7. 同時代と夢



世界に類を見ない教育プログラム
文字と絵とデザインで深層心理を表現、
絵と対話し、自己を解放、人生戦略をたてる。
アジアで評価され、日本に帰ってきた。
識字教育の第一人者田島伸二が提唱する。


国際教育家田島伸二の業績は膨大かつ壮大である。
ヒューマンリテラシーの重要性を早くから透視、
アジアやアフリカを舞台に創造教育を実践してきた。

■活動内容

主たる事業
子どもたちの識字図書館(「キラン図書館」)設置開設
紙漉き技術の人材研修
絵地図分析(PictureMapAnalysis)による自己及び社会改革
平和絵本の共同翻訳出版
絵本や紙芝居などを使った環境運動、草の根社会変革
主たる活動エリア
南アジア ; インド、ネパール、パキスタン
中東アジア ;アフガニスタン
東南アジア ; ラオス、ビルマ
東アジア ; 日本、韓国

■活動歴

2007~2001
軍政を廃止し民主化を推進するためJICAのミャンマー基礎教育プロジェクトに参加、伝統的な暗記教育中心主義や想像性を失った学校教育を改善するため、全国の小学校教師を対象に子どもの感性や体験を自由に伸ばすためにCCA教育(児童中心型教育)を推進し、プロジェクトのテクニカルアドバイザーとして全国の教員養成大学の教員研修などを推進。
2001年、ドイツのベルリンで開催された第一回ベルリン国際文学祭の招請を受け、田島は自作の3作品『さびしい狐』、『雲の夢想禄(ガタワナ)』、『キラン図書館』を児童文学部門で朗読。
2003年、パキスタンの時と同じく多数の視聴覚教材を製作したが、ビルマ作家・ジャーナリスト協会の会長の翻訳で、3冊の創作集がヤンゴンで翻訳出版される。
2003年、南アフリカで開催された第6回アフリカ文学祭に招請を受け、アフリカとの作家との共演やダーバン市の高校や大学などで青少年を対象に、英語で朗読。
2004年、「コンキチ」が林洋語りと劉宏軍(中国)の音楽で、東京、京都、広島で公演。
2004年、インド、ネパール、パキスタン、日本の4ヵ国で平和絵本の共同出版会議(カトマンドゥ)を開催して、国境を越えた平和絵本の共同出版活動を行っている。
2006年、韓国の韓国テレコミュニケーション)で絵地図分析の研修を行った。(ソウル)
米国の音楽家のT.M ホフマンの音楽とインドのパジパイの舞踏で5回公演が行われている。
2007年、ソウルのスンミョン女子大学にて研修講義。ソウル、インドのデリーと南インドのNGO、日本では南アジアフォーラムや女子大などで絵地図分析を行った。
2000~1997
国際協力機構(JICA)での専門家として、パキスタン連邦政府首相識字委員会(PMLC)のアドバイザーを勤め、パキスタンの未就学の子どもたちのノンフォーマル学校の設置や農村女性の識字教育、牢獄にある青少のための識字教育などを推進してきた。
1997年以降、国際識字文化センター(ICLC)などを通じて、アジア・太平洋地域の各国の文字の読み書きの基礎教育(識字教育)などを推進。東京大学教育学部で非常勤講師、早稲田大学大学院の論文審査副査を担当、昭和女子大、実践女子大など諸大学で特別講義などを行う。
1997~1977
ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)で、ユネスコに加盟するアジア・太平洋地域25カ国の識字教育や図書開発の責任者として、アジア各国での識字教育者、作家、編集者、出版人の養成など、250を越える国際会議、ワークショップ、セミナーを組織。
アフリカのケニヤなどで開催されたアフリカ共同出版会議や太平洋のフィジーで開催された南太平洋図書開発セミナーなどに出席、アジア・太平洋地域の参加者の研修を行う。


英語版
The Lonely Fox and Other Stories(1999,OUP)
Gaudi's Ocean(1999,OUP)
Cloud Tales(1999,OUP)
日本語版
大型絵本―大亀ガウディの海(ディンディガル・ベル,2005年)
ビックリ星の伝説(三友社)
大亀ガウディの海(透土社、丸善)(絶版)

韓国語版ーAPPA出版連合金賞

雲の夢想録(蝸牛新社)
沈黙の珊瑚礁(蝸牛新社)
コンキチ-さびしい狐
絵本 さばくのきょうりゅう(講談社)

第20回講談社出版文化賞絵本賞受賞

雲の夢想録(蝸牛新社)
ゆきやま(講談社)
コンキチ-さびしい狐
絵本 さばくのきょうりゅう(講談社)
翻訳
馬のたまご(ほるぷ出版)
10にんのきこり(講談社、2007)
韓国の昔話(汐文社)  他